「甘えさせて」檻の隙間からアピールする保護犬 譲渡話が進んでいた矢先の異変 「元気になってうちに来るんだよ」約束の言葉を胸に治療に励む
「元気になったら必ずうちにおいでね」
そのまま入院することになり、酸素室へ。 メンバーはここまでの話を里親希望の夫婦に連絡すると、2人は動物病院に来てくれました。 初対面となった夫婦はかほちゃんに「今は大変だけど、元気になったら必ずうちにおいでね」と優しく声をかけてあげました。 体の状態が悪い保護犬にはもらい手は見つかりにくく、この場で断られることも覚悟していたメンバーは、瀕死の状態のかほちゃんに「うちにおいでね」と話しかけた夫婦の思いに、胸が熱くなりました。
「現時点での譲渡は厳しいと思います」
かほちゃんは5日間の入院を経て退院し、再びあの笑顔を見せてくれるようになりました。しかし、潰れてしまった肺の一部は完治したわけではなく、以降は投薬をしながら経過観察が必要です。 投薬による効能が見込めなかった場合、肺切除も必要になってくるといいます。獣医師は「現時点での里親さんへの譲渡は厳しいと思います」とも。里親を希望する夫婦もメンバーもとても残念に思いましたが、今はかほちゃんが健康を取り戻してくれることが最優先です。 「ずっと待っているからね」という愛情あふれるあの言葉。優しい里親希望者さん夫婦の家で第二の犬生を送れる日を目指して、かほちゃんはがんばって治療を続けています。 (まいどなニュース特約・松田 義人)
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