速いスイングスピードを売り物に「攻撃型2番」の走りに…松井秀喜、高橋由伸と鉄壁外野陣形成
創立90周年を迎えた巨人。巨人での出場試合が多い野手、投手を中心に記録にも記憶にも残る歴代の「偉人」を紹介します。第29回は清水隆行。 【写真】ルーキー原辰徳の華 多摩川キャンプにファン1万人と警察官15人&パトカー3台 * * * 大谷翔平をはじめ2番に強打者が入る時代。巨人で「攻撃型の2番打者」の走りと言えば清水隆行ではないだろうか。 1973年10月23日、東京都出身。浦和学院から東洋大を経て、95年ドラフト3位で入団。96年、新人ながら5、6番を任され左翼のレギュラーの座を獲得、リーグ優勝に貢献した。 97年は主に1番打者として規定打席に到達し打率・304。翌98年は長嶋監督が掲げた「攻撃型2番」として1番・仁志敏久とコンビを組み、速いスイングスピードを売り物に2年連続で3割をマーク。高橋由伸が入団した同年、松井秀喜と不動の外野陣を形成した。 2000年は2番で規定打席に到達し、併殺打0を記録。原政権の02年は、1番打者として609打数と当時のセ記録を更新。191安打で最多安打のタイトルを獲得。両年ともリーグV、日本一の立て役者となった。 04年は2番・左翼で自己最多の16本塁打、チームトップの178安打。05年5月13日の西武戦では、9回2死までノーヒットに抑えられていた西口文也からホームランを放つという働きもあった。 09年、西武に移籍し同年限りで引退。11~15年まで巨人コーチを務めた。
報知新聞社