焼け跡で火災原因調査の知識と技能学ぶ 県消防学校で家屋の燃焼実験
長野市の県消防学校で実験用の家屋を燃やし、火事の原因を調査する実習が行われました。 窓から噴き出すオレンジ色の炎。燃えているのは6畳1間、木造平屋の実験用の模擬家屋です。火事の原因調査に必要な知識や技能を学ぶため、県内の消防本部から火災調査科の研修生38人が参加しました。 火が出る前の部屋にはたばこの吸い殻が置かれ、洗濯物が散乱。ストーブやガスコンロもあります。研修生は火が燃え広がる様子を確認し、27日は焼け跡から火事の原因を調査する実習を行う予定です。 県消防学校奈良本憲泰 教授 「出火原因を明らかにすることによってそれを広報して火災予防につなげたいと考えている」 長野市消防局管内ではきのうまでに93件の火事が発生し、2人が亡くなっています。これからの季節は空気が乾燥することから消防では暖房器具の取り扱いに十分注意するよう呼び掛けています。