『オドハラ』『ジョンソン』…続々と打ち切られるのバラエティ番組は受難の時なのか
2023年10月からレギュラー放送を開始した『オドオド×ハラハラ』(フジテレビ系)と『ジョンソン』(TBS系)の打ち切りが発表された。『オドオド×ハラハラ』は佐久間宣行氏をプロデューサーに迎え、MCにオードリーとハライチを起用。『ジョンソン』は『リンカーン』の後継番組としてスタートし、かまいたち、ニューヨーク、見取り図、モグライダーの4組が集結した。ゴールデンタイムにふさわしい人気芸人たちが集った2番組が立て続けに終了したことを鑑みると、バラエティ番組を長寿番組にすることがいかに難しいのかが伺える。とりわけ、芸人がYouTubeチャンネルを持つことが一般化した昨今、テレビでバラエティ番組を視聴する人の数自体が減少しているようにも思う。そこでお笑い評論家・ラリー遠田氏にバラエティ番組の現在地を聞いた。 【関連画像】オードリー、かまいたちなどの人気芸人が集結した期待の番組だったが… まず『オドオド×ハラハラ』と『ジョンソン』が打ち切りになった背景を聞くと、「数字が悪かったのでしょう」としつつ、「人気企画を生み出せなかったことが最大の理由です」と回答。 「『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)で言えば『数取団』や『やべっち寿司』、『リンカーン』(TBS系)で言えば『説教先生』や『激論!朝までそれ正解』など、長寿のバラエティ番組は名物企画が存在した。どちらの番組も『この番組と言えばこれ』という企画を出せなかったことが大きかったのかもしれない。」 続けて、「人気企画が出るまでにはある程度の我慢が必要になるのですが、それができなかったのでしょう」という。長年続いている景気後退の影響もあり、テレビ局はどっしりと構えることが難しくなったのだろう。この辺りは平成と令和のバラエティを制作するうえでの大きな違いと言えそうだ。 また、テレビ局側の体力減退によって制作費をあまり捻出できなくなったことも、バラエティ番組が長寿番組になりにくい要因になっているのではないか。 ラリー氏は「多少は関係あるかもしれません」と前置きしつつ、「ドラマなどと比べるとその影響は少ないと思われます。というのも、バラエティ番組の場合はお金をかければ面白くなるというわけではないので」と答えた。