中島セナ、初の単独主演映画『あこがれの色彩』公開決定 14歳の少女の暴走を熱演
「ポカリスエット」のCMに抜てきされて注目を集め、昨年より世界配信されているドラマシリーズ『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』(ディズニープラス)で主演(奥平大兼とのダブル主演)を務めるなど、今後の活躍が期待される俳優・中島セナが、自身初の単独主演を務める映画『あこがれの色彩』の公開が決定。5月10日より東京・渋谷シネクイントほか全国で順次公開される。 【動画】不穏なせりふも…映画『あこがれの色彩』特報 日本の伝統工芸である有田焼の街に生まれた14歳の少女・結衣は、父と祖母の3人暮らし。美しいと感じたものを自分の色使いで絵に描くことが唯一の楽しみで、美術教室での技術重視の指導方針にはなじめないでいる。ある日結衣は、父親が好意を寄せる絵付け師・美樹と出会い、その独創的な絵柄に魅了される。 一方の美樹は、公募展を前に、入賞を約束された古典的なものか独自のデザインか、どちらを選ぶべきか葛藤していた。そんな美樹に対し、個性を尊重するべきだと勧める結衣だったが…。折り合いがつかない家族のことや器用に立ち回る大人の都合に葛藤しながら、言葉にできない思いを絵に描き続ける彼女は、大人たちの裏切りを知り、暴走してゆく。 公開決定を受けて、中島は「新しく産まれようとする力と、変わらずあり続ける形の狭間で、人は何を見出すでしょう。閉ざされたコミュニティの中にいるという自覚さえ難しい年代、その様が繊細に描かれていると思います。ゆれ動き、危うさを抱きながら道を探す姿が、美しい有田焼とともにどう届くのか楽しみです」とコメント。 監督は、TSUBAKIやマキアージュなど、資生堂のCMを長年にわたって手がけ、<女性美の魔術師>とも呼ばれた小島淳二。「彼女は、大人の勝手な振る舞いに 自分の大切な想いを押し潰されそうになるが、懸命に抵抗する」とヒロイン像を明かしつつ、「間違ってもいい。心の声に耳を澄まそう。自分の色を信じて」と本作に込めたメッセージを寄せ、手の込んだものより合理的でシンプルな焼き物に需要が移る陶芸の街のいまを通して、“美しさとは何か”を問いかける。 共演は、母親役にMEGUMI、父親役に大迫一平、友人役にドラマ『ブラッシュアップライフ』の安原琉那など。特報では、言葉にできない思いを絵に描き続ける結衣が自分たちの都合で生きる大人たちに辟易(へきえき)し、やがて暴走していくさまが、「みんな死ねばいい」という不穏なせりふとともに切り取られている。