[山口県]下松に社会人女子バスケチーム誕生 日立笠戸母体の「笠戸ブレイブスター」
「地元に愛されるように」
下松市を活動拠点にする新たな社会人女子バスケットボールチーム「笠戸ブレイブスター」が誕生した。地元トップチームで知られる社会人チーム、日立笠戸を母体に、競技力強化に向けて運営法人を一般社団法人化。今月から活動を始め、「地域とともに歩み、子どもたちに夢と希望を与えられるチームを」と地域密着のチームを目指す。社会人女子バスケチームとして、一般社団法人化したチームは中国地域では初という。 日立笠戸は1975年に日立製作所笠戸事業所(下松市)の福利厚生で発足し、2002年に活動を本格化した。選手らは同事業所の地元グループ会社などに在籍し、これまでに国体出場などを果たしている。 今年1月に運営を一般社団法人化した。選手はそのまま引き継ぎ、21~28歳の10人がメンバー。チーム名は勇者(ブレイブ)と、下松の地名の由来になった星が降ったとの伝説にちなみ「星(スター)」を組み合わせた。チームカラーの黄色は輝く星の色を表現する。 16日に同市で設立会見があり、代表理事の池部宏さんは「チーム強化と、さらなる上を目指すために新たな始動を決めた」と決意を述べた。山永友美主将(28)は「大好きなバスケを続けられる環境をつくってもらい感謝している。小柄なチームだが、走って守るを徹底している。地元に愛されるチームに」と願いを込めた。 今季は社会人リーグの一つ、西日本地域リーグに所属。今後の目標として、6月に新設される社会人リーグのトップリーグへの昇格と社会人日本一を掲げる。現在は選手全員が広島県など県外出身で、今後は地元メンバーを増やしたいという。練習は地元の日立笠戸体育館を拠点にし、選手全員がフルタイムで働く。 併せてインターネットを通じたクラウドファンディングで運営資金などの支援を募っている。問い合わせは同チーム(電話090・4802・5947)へ。