楽天・岸孝之、今季5勝目で史上初のパ2球団で60勝達成も淡々「もっと勝ちたいという気持ち」
◇16日 楽天6―5日本ハム(楽天モバイルパーク宮城) 粘りの投球が最後に報われた。楽天は先発した岸孝之投手が7イニングを5安打3失点にまとめて今季5勝目(10敗)。Aクラスを争う3位・ロッテに2ゲーム差と迫る1勝に大きく貢献した。 「先発としての仕事としたら、合格じゃないですか」。こう内容を振り返った岸は楽天での60勝目。西武時代に103勝を挙げており、2リーグ分立後にパ・リーグ2球団で60勝に到達したのは初めて。ただ、岸は「らしいですね」と喜ぼうとはせず、「もっと勝ちたいという気持ち」と前を向いた。 4回までに3点を許した。しかし、1イニング1点ずつだったこともあり、右腕は冷静そのもの。「淡々といけましたね。気持ちが揺れることなく」。5回からは3イニング連続で3人で抑えて、7回の集中打での逆転勝ちを呼び込んだ。 15日には西武、楽天でチームメートだった2学年下の中日・涌井が久々に1軍のマウンドに登板した。後輩の奮投は刺激になったようで、「あいつの頑張りも自分の中で力に変えられたら」。今季最終盤でのさらなる快投へ力を込めた。
中日スポーツ