モアナの成長や“芯の強さ”をどう表現した?前作から3年後を描く『モアナと伝説の海2』のクリエイター陣が裏側を明かす
第89回アカデミー賞で長編アニメーション賞と歌曲賞にノミネートされた『モアナと伝説の海』(16)の続編となる、ディズニー・アニメーション・スタジオ最新作『モアナと伝説の海2』(12月6日公開)。このたび本作から、前作よりも少しだけ大人に成長したモアナの秘密に迫る、クリエイター陣の談話を独占入手した。 【写真を見る】1000年にひとりの“導く者”となったモアナ、前作からの変化を衣装や髪型などで表現! 大海原に出てその先の世界を見に行くことを夢見る16歳の少女モアナが、悩んだり傷ついたりしながらも自分を信じて海を渡り、美しい海と世界に平和をもたらした前作。そこから3年後を舞台にした最新作でモアナは、すべての海をつなぐ1000年にひとりの“導く者”となり、彼方の島にいる人々を探していた。そんなある日、人間を憎み世界を引き裂いた“嵐の神の伝説”を知ったモアナは、その呪いを解くためにマウイや新たな仲間と共に航海へと繰りだしていく。 前作では島で暮らす人々と同じようにクリーム色のスカートをまとっていたモアナ。しかし3年の月日が流れ、“導く者”として故郷の島のみんなから慕われる存在になった本作では、モトゥヌイの村長として島を導く父と同じように赤いスカートを身につけ、リーダーとしての風格をただよわせている。 この赤いスカートについてキャラクター・アート・ディレクターのダニエル・アリアガは「彼女のコミュニティでリーダーシップを意味する色である赤色の服を着ています。また、前作の衣装と見比べると、刺繍やモチーフなども違っています」と、衣装デザインを変化させることでモアナのキャラクター性を表現したと明かす。 さらに「髪も少し違っていて、前よりも少しだけ長く、ウェーブがかかっています。前作からの3年間でモアナは海に出る生活をするようになったこともあり、体も締まった感じになりました」と、見た目でわかる成長について解説した。 一方で、アニメーターチームのヘッドを務めたエイミー・スミードが「モアナは正直で勇気があり、元気いっぱいエネルギーにあふれている。この続編でもそれを表現できるようにしたいと考え、私たちは彼女の強さが伝わるようにをアニメーションの動きをつけていきました」と語るように、モアナの魅力である“芯の強さ”は最新作でも健在。 見た目の変化と内面の成長、そして変わらない自分らしさを携えた、ちょっぴり大人になったモアナ。彼女に今度はどんな試練と冒険が待ち受けているのか。心をゆさぶる珠玉の音楽と共に語られる新たな航海を、劇場のスクリーンで見届けよう! 文/久保田 和馬