青木崇高、韓国映画初出演作『犯罪都市 NO WAY OUT』日本刀アクションなどの秘話語る
俳優の青木崇高が23日、都内で開催された映画『犯罪都市 NO WAY OUT』の公開初日舞台あいさつに登壇。本作で、韓国の俳優マ・ドンソク演じるマ・ソクト刑事と敵対する日本のヤクザを演じた青木は、劇中の衣装で登場。本作が韓国映画初出演となった青木が撮影現場で感じた日本との違い、マ・ドンソクとの共演についてなどネタバレありのトークを披露した。 【動画】マ・ソクト登場『犯罪都市 NO WAY OUT』本編映像 「こんばんわー!皆さん、寒い中本当にありがとうございます。映画はどうでした?最高でしたか!?初日を迎えられて本当に幸せです。みんなとね、この後、一緒に韓国料理で一杯やりたい気分ですね!」と満面の笑みで初日を迎えた喜びを表現した青木。茶色いサングラスにダブルのスーツを指して、「皆さん、わかりますか?劇中のリキ(青木の演じた役名)衣装です!」とアピールし、劇中で使用したサングラスは自前であること明かした。 「日本から一応こんなん使えるかな?って思って(サングラスを)持っていきました。監督に提案して『いいね!』と反応が良くて。素顔がまだそこではわからないシーンで、その後バーンと顔が出るみたいな感じに仕上がりました」と監督に提案して実現したサングラス裏話を披露した。 韓国では昨年の5月に公開され、青木も韓国での舞台あいさつに参加していた。「2022年夏に撮影したので、1年半くらい経ちました。本当にこの日を待ち焦がれていました!ソウルの舞台あいさつと同じくらいの熱気を感じております。皆さん最高です!」と熱い気持ちを爆発させた。 シリーズ初の日本人キャストとなった青木。「お話しいただいたタイミングでコロナが流行っていたのでビデオ面談をしたんです。その面談の時に自分でイメージしたヤクザの恰好で臨みました。まだ決まってもいないのに自分だったらこう演じる、刀の使い方はこうしてみるというのを提案しました。意気込んで面談したら監督とかプロデューサーも面白がってくれて、あれよあれよと決まっていった感じです」とリキ役に決まるまでを回想。 青木の中で役が膨らんでいったが「でもやっぱり、マ・ドンソクさんですよ!マ・ドンソクと共演できるなら、頑張りたいじゃないですか。下手なアクションは見せられないし、日本人として、刀を振るう役として恥ずかしいアクションはできないって思いました」とも話した。 出演が決まってすぐに『るろうに剣心』のアクションチームに連絡を取り、かなり激しいアクションが完成した。裏話として「日本刀の振り方が違うと言われまして(笑)。韓国のアクションチームに指摘されたんです。この映画に関して言えば、刀の振り方はリキとしての、アグレッシブな動きを求められました」と、結果としてハイブリッドでアグレッシブな日本刀アクションが完成したと自信を見せた。 マ・ドンソクとの共演について聞くと「大先輩ですし、韓国を代表する国際的な俳優の方でもちろん大ファンだったんですよ。もうお会いした時も天に上るような気持ちでした。でも対峙して、ガタイもデカいじゃないですか、地獄でしたね(笑)。みなさんご覧の通り、地面と平行にぶっ飛んでいっていきましたし(笑)」と観客の笑いを誘った。 「マ・ドンソクさんはこの作品以外でもプロデューサーとして関わっているので、現場の気遣いが行きわたっている方。僕がこの作品に外国人として参加させていただくということもよく理解してくださって『ムネ(青木)、何か必要なものがあったら何でも言ってくれ』と。リラックスできるような環境を作るって言ってくださって本当に助かりました」とマ・ドンソクに感謝。 韓国と日本の撮影現場の違いについては「その現場でその場で編集するシステムがあることに驚きました。これは韓国の映画の現場ではもうスタンダードらしいんですけど、さっき撮ったものとか今撮ったものを目の前ですぐに編集するんです。アクションのつなぎ目をよりナチュラルに編集できる。場合によっては効果音や曲まで入れてしまうんです。それを撮影部やアクション部などいろんな部署が同時に共有できるので、次のシーンに向けて無駄のない準備ができるんです」と体験したことを語り、それがチームとしてのモチベーションにつながっていたという見解を示した。 もう一人のヴィランを演じたイ・ジュニョクからはコメントが寄せられ、「観客の皆さんと崇高と一緒にお祝いできず残念、いつか日本の観客の皆さんにお会いしたい」と書かれた手紙をMCが読み上げると、青木は「ヴィラン役同士、殴られた側の絆がありました」と話した。酒を酌み交わすなど親交を深めたとのこと。「ジュニョクは才能ある素晴らしい役者。日本に本当に来たがっていました」とイ・ジュニョクとの思い出を話した。また、青木と共に日本から参加した國村隼については「國村さんは韓国で名優として知られている。リキの親分として出演していただけて感慨深く、感謝しています」と尊敬を口にした。 「機会があれば韓国映画にまた出たいですし、異国での撮影現場を体感したいです。それと同様に、日本の作品も国内国外問わず多くの方に観ていただきたいですね」と意欲に燃える青木は、今後チャレンジしたい役について、「刀を握っちゃうとやっぱやられちゃうかもしれないので、刀を作る側とかでおとなしく…いやいや!やっぱりどんどんアクションガンガンやっていきたいですね。マ・ドンソクさんもいろんな作品プロデュースされていますし、今度は仲間とか、バディだったりだとか。コメディで共演などもチャレンジしたい」と夢を語っていた。