倉敷市内の緑地に「迷蝶」飛ぶ 地元の中学1年生が本土では珍しいリュウキュウムラサキを捕獲【岡山】
岡山放送
日本の本土では定着して生息していない非常に珍しいチョウ、リュウキュウムラサキが8月、倉敷市で見つかりました。発見したのは市内の中学生です。 発見されたチョウ、リュウキュウムラサキです。羽を広げた大きさは5.9センチ、羽の表面にある模様白斑のまわりが紫になっているのが特徴で、中国大陸から東南アジア、オセアニアにかけて生息しています。 国内では九州・沖縄地方の南西諸島を中心に見ることができますが、本土ではほとんど見かけることがなく「迷蝶」と言われています。 このリュウキュウムラサキを倉敷市で見つけたのは、市内の中学1年生、竹吉栄太さんです。8月15日、倉敷市向山の緑地で仲間数人と一緒に昆虫採集をしていて見慣れないチョウを捕獲、倉敷市立自然史博物館に持ち込んだところ、リュウキュウムラサキのオスとわかりました。 (竹吉栄太さん) 「きれいで見たことがないチョウがいるなと思って、ゆっくり飛んでいたので、取れそうだなと思いながら取った。珍しい(チョウ)ということがわかって、ここの山もすごいなと思った」 県内での発見は3例目。非常に珍しいチョウを見つけた竹吉さんは将来に向けて夢を膨らませています。 (竹吉栄太さん) 「バッタが好きなのでバッタの新種を見つけたい。僕がここで昆虫に対する夢をもらってきたので、今度は新しく虫が好きな子たちに夢を与える仕事をしたい」 博物館では9月29日まで発見されたリュウキュウムラサキの標本を展示しています。
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