「バカを使ってバカを騙す仕事」という指示役の声も。男は闇バイト、女はパパ活…若者の“犯罪意識”の低下の背景は?
「もう日本は本当に貧困国なんだなぁ」
若い女性はパパ活や立ちんぼ、若い男性は闇バイトに手を染め、SNS上では嘆きの声が挙がっている。 〈闇バイトと立ちんぼと強盗。まるで発展途上国…〉 〈立ちんぼがいて闇バイトがあって、もう日本は本当に貧困国なんだなぁ〉 〈女はいいよねパパ活あるからvs男はいいよね闇バイトあるからのバトルが始まってる〉 「こうした事態を招いたのは、コロナ後の困窮化が影響していると思いますが、それと同時にSNSや通話アプリが発達したことで、人と人が直で繋がれるようになったこと、さらには若者の犯罪意識の低下が原因だと思われます。私のXにもたまに、『これは怪しいバイトですか?』と相談が来たり、『楽に稼げる方法ないですか?』と質問されることもあります。 普通そういう相談をしてくるってことは危機感があるはずだと思うのですが、その人のSNSを見ると、お金配り系の投稿をリポストしていたりと、危機感のある人の行動とは思えません。指示役はそんな投稿をしてしまう判断力やモラルがない人を見つけて、使い捨てのコマとして利用しているのですから。詐欺師とか指示役に取材をしたことがあるのですが、彼らは『バカを使ってバカを騙す仕事』って言ってましたね」 今後もあの手この手で、判断力のない若者を狙った詐欺が増えてくるだろう。もはや日本は、常に危機感を持ち、自衛を心がけ続かなければ安全な生活ができないのかもしれない。 取材・文/集英社オンライン編集部
集英社オンライン編集部