【注目ドライバー】ウィリアムズで速さを示し、改めて評価を高めたアレクサンダー・アルボン|ウィリアムズ|F1
2019年にトロ・ロッソからF1デビューを果たしたアルボン。2021年はリザーブ生活を送ったが、ウィリアムズのレギュラードライバーとなった2022年以降、ウィリアムズで存在感を示し続けている。
2019年よりF1デビュー
1996年生まれ、アレックス・アルボンはイギリス人の父ナイジェルと、タイ人の母カンカモルの間に生を受け、イギリスで育った。 子供の頃からカートで腕を磨き、後にフォーミュラ・ルノー、ヨーロッパF3、GP3シリーズと順調にステップアップ。2017年からはFIAフォーミュラ2選手権に参戦し、初年度は10位でシーズンを終える。翌2018年はDAMSからF2に出走し、4勝をマークして年間3位に付けた。 そして2018年11月、トロ・ロッソから2019年よりレギュラードライバーとしてF1に参戦することが発表された。カーナンバーは23で、敬愛するモトGPライダー、ヴァレンティーノ・ロッシのラッキーナンバーである46を半分にした数字を選んでいる。 トロ・ロッソではF1デビュー戦のオーストラリアGPで14位完走を果たすと、第2戦バーレーンGPでは9位入賞。第3戦中国GPでも10位に入り、2レース連続でポイントを獲得した。アルボンは第4戦~第6戦までも完走を果たし、デビューから6レース連続でフィニッシュチェッカーを受けるという安定感を披露。 第11戦ドイツGPでは6位入賞を果たし、第12戦ハンガリーGPでは10位に入ると、その直後にレッドブルで本領を発揮できずにいたピエール・ガスリーと入れ替えという形で、レッドブルへの昇格が決まった。
デビューから12戦でレッドブルに抜てき
その年F1デビューしたばかり、アルボンのレッドブル抜てきを“時期尚早ではないか”と見る向きもあったが、アルボンは第13戦ベルギーGPで5位入賞を果たすと、それから第19戦のアメリカGPに至るまで4~6位の順位で7レース連続フィニッシュと堅実に結果を残した。 迎えた第20戦ブラジルGPでは終盤に単独2位へと浮上するも、王者ルイス・ハミルトンと接触してスピン。この後順位を落とし、結果として14位で完走となった。そして最終戦アブダビGPでは6位入賞を果たしている。レッドブルではブラジルGPこそ終盤に順位を落としたものの、ほぼすべてのレースで上位に食い込む結果に。 2019年のF1デビューシーズンはトロ・ロッソで12戦、レッドブルで9戦出走し、92ポイントを獲得してドライバーズランキング8位となった。迎えた2020年もレッドブルではマックス・フェルスタッペンと組み、引き続きメルセデス、フェラーリらライバルとの戦いに挑んだ。