第23回 17歳の“怪童”尾崎 vs 山内らの大毎打線|「対決」で振り返るプロ野球史
推定159キロ、捕手がミットを止めることができない剛球
この独特の腕の角度、振りで剛球を投げ込んだ
第22回で62年、巨人・王貞治が一本足打法で打撃開眼、“青春ホームラン王”となったことを書いたが、王は元甲子園優勝投手(57年センバツ)。このころはもう、「甲子園の優勝投手は大成できない」というジンクスは常識化?していた。なるほど、戦後はそのとおりなのである。 62年、このジンクスに挑戦する何人目かの投手が東映に入団した。61年の夏の選手権を制した浪商の2年生エース・尾崎行雄だ。“憲政の神様”と言われた大政治家と同姓同名。野球ファンはすぐにその名を覚えた。尾崎は浪商を2年で中退してプロ入りしたのだが・・・
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週刊ベースボール