パリ五輪バレー日本代表・高橋健太郎選手 母校で壮行会 後輩のエール受け52年ぶり金メダルへ【山形発】
7月26日に開幕するパリオリンピック。5日、バレーボール男子日本代表の高橋健太郎選手が、母校の山形・米沢中央高校を訪れた。バレーボールを始めた原点で、あらためてメダルへの思いを強め、オリンピックに挑んでいく。 【画像】バレー歴半年で新人戦へ出場した当時の高橋選手
高校から始めたバレーで頭角現す
母校・米沢中央高校の後輩たちに大きな拍手で迎えられたバレーボール男子日本代表で川西町出身の高橋健太郎選手は「夢にしていたオリンピックに出るための壮行会をやってもらうことができて感無量」と語った。 実は、数年前から寝る前に「オリンピック代表として母校を訪れることをイメージしていた」といい、それが5日に実現した。 高橋選手は高校1年生のとき、バレーボールを始めてまだ半年だった県新人戦で、その長身を生かしたプレーを見せつけた。中学までは野球部でバレー選手としては粗削りだったが、190cmを超える高さは群を抜いていた。 当時の高橋選手は、「まだブロックが甘い。ブロックがしっかり止められるようになったら通用すると思うので、ブロックを重視していきたい。相手をねじ伏せられるように」と話していた。 米沢中央でバレーボールの基礎を徹底的に身に付けながら、高校3年生の段階で身長は2メートルを突破した。世代別の日本代表に選出され、「期待されている分、自分も日本代表に入りたいし、オリンピックで活躍したい」と世界を意識するようになったのも高校時代だった。
後輩からエール受け決意新たに
そして5日、バレーボールをイチから学んだ体育館に戻ってきた高橋選手の胸には、先週まで開かれていたオリンピックの前哨戦・ネーションズリーグの銀メダルがあった。 高校の頃に掲げた目標を一つ一つ達成する偉大な先輩に、後輩である男子バレーボール部・細谷優好キャプテンから「世界で活躍する先輩の姿を、後輩としていつも誇らしい気持ちで見ている。日の丸を着けて戦う健太郎先輩を、男子バレー部員・全校生徒が応援している。金メダルを目指して頑張ってきてください」と激励の言葉が贈られた。 後輩からのエールを受けた高橋選手は「ネーションズリーグの銀メダルを越すいい色・金メダルを取って、また山形に帰ってきて米沢中央の皆さんにいい報告ができるように、精いっぱい努力して最後の調整をしていくので引き続き応援してください」と決意を新たにしていた。