【香港】香港日清、豪州の冷凍ギョーザメーカー買収
日清食品ホールディングスの香港上場子会社、日清食品(香港日清)は27日、オーストラリアの冷凍ギョーザメーカー、ABCペーストリーの発行済み株式100%を3,370万豪ドル(約33億円)で取得すると発表した。 香港日清は、今回の買収によりオーストラリアの冷凍食品市場に進出する貴重な機会を得られると指摘。ABCペーストリーの長期的発展を促すとともに、香港日清も事業ポートフォリオの多角化により収入源を拡大できるとの見方を示した。 香港日清の安藤清隆・董事長兼最高経営責任者(CEO)は今回の買収について、同社の取扱商品と販売経路を多様化できるほか、主要な海外市場で存在感を高めるという同社の長期的展望と戦略にも合致すると述べた。事業の統合を通じて運営面と財務面で大きな相乗効果を得られるとしている。 ABCペーストリーの冷凍ギョーザはオーストラリアのスーパーマーケットやアジア系食料品店などで販売されている。同社の2024年6月期決算は税引き後純利益が前年比27.2%増の283万8,000豪ドルだった。