畳の魅力を銀座で発信 福島県須賀川市の久保木畳店 5日に路面店オープン
福島県須賀川市の久保木畳店は5日、東京・銀座に路面店「久保木畳東京」をオープンする。「グローバル旗艦店」と位置付け、インバウンド(訪日客)を中心に畳の魅力発信の拠点とする。 広さは8畳ほどで、こだわりの素材と技を詰め込んだ畳に直接触れてもらう。畳の小物販売やワークショップを展開し、体験を売りの一つとする。当面は久保木史朗社長(37)自らが店頭に立ち、設備を整えた上で11月1日にグランドオープンする。営業で海外を訪れた際、東京に店舗がないか聞かれたり、畳の小物を送ってほしいという声があったりしたため、出店を決断した。「銀座はネームバリューが抜群で、落ち着いて畳を選べるまち」と話す。 全日本畳事業協同組合によると、組合加入数は2015(平成27)年4月は3337人だったが、今年4月は1992人。担い手不足が課題となっている。石河恒夫理事長は「先進的な取り組みで、業界として頼もしい」と評価し、「日本が誇る伝統や加工技術、素材に触れてもらう好機になる」と歓迎する。
久保木社長は「小さな店舗だが、ここから世界中に畳の良さを発信したい」と意気込む。店舗の住所は東京都中央区銀座2の11の18。時間は午前10時から午後6時まで。火曜日が定休。