マー君VS岩隈の日本人対決に日米で温度差?!
日本時間の明後日18日にヤンキースタジアムで行われるヤンキース対マリナーズ戦で、田中将大と岩隈久志の日本人投手対決が実現する。13日午前、マリナーズのスコット・サーバイス監督の会見がセイフコ・フィールドの監督室で行われたが、対戦相手や先発投手が書かれているホワイトボードには、17日のところに「IWAKUMA, TANAKA」と岩隈久志と田中将大の2人の名前があった。前日までは「IWAKUMA」のみ。これでひとまず2人のマッチアップは公式となった。 遡ること2日。シアトル・タイムズ紙でマリナーズのビートライターをしているライアン・ディビッシュ記者が、「これで、田中と岩隈が投げ合うのか? 日本では盛り上がっているんじゃないか?」と話しかけて来た。 ヤンキースの田中将大は10日にデトロイトで登板予定だったが、雨と寒さの影響で中止になると、12日のブルージェイズ戦にスライド。結果、そこから中4日なら17日が先発予定日となった。その時点で岩隈も17日に登板予定。ディビッシュ記者はそこまで見越した上で確認に来たわけだが、11日に岩隈が、12日に田中が、それぞれ何事もなくマウンドを降りると、岩隈対田中の投げ合いが、雨など自然の影響を受けない限り、実現することとなった。楽天時代は2枚看板。ともに日本を代表する投手であることは、メジャー移籍後の実績を考えても疑いがなく、同じチームだったため、日本時代にはあり得なかった投げ合いがついに現実のものとなる。 ディビッシュ記者が指摘するように、日本では当然、そんな要素もあって注目されているわけだが、シアトルのファンが興味を持つと思うかと聞けば、「どうだろう。残念ながら、盛り上がっているとは・・・」と言葉を濁した。 「一昨年だったかな? 雨でずれてしまったけど、2人のマッチアップがシアトルで実現しそうな時があったじゃないか。あのときに注目されたかといえば、そうではなかった」 確かに2014年のあのとき、がっかりしたのは日本人ファンだけではなかったか。もちろん、「投げ合うのか?」と聞いてくるぐらいなので認識はしているが、読者の興味あることかといえばそうでもないので、今のところ、新聞の記事になるほどでもない。 ディビッシュ記者はしかし、「個人的には」と断った上でこう話している。 「2人は楽天で同じチームだった。もしも田中が、岩隈からスプリットを教わったというのなら、登板日に合わせてエピソード原稿が書ける」 残念ながら田中は過去、スプリットの投げ方について「雑誌を見て」と話しているので、その案は使えない。ということは、登板前に2人のマッチアップのことがシアトルの新聞で活字になることはないのかもしれない。