メニュー開発に取り組み、クレープを販売した生徒ら（与謝野町三河内・宮津天橋高加悦谷学舎）

　地元野菜を使った商品開発に取り組んだ宮津天橋高加悦谷学舎（京都府与謝野町三河内）の生徒が、小松菜を練り込んだクレープを文化祭で販売した。緑色の生地に3種の具材を挟んだ商品計100個が完売した。 　3年生の4人グループが総合的な探究の時間で「町の特産品をつくる」をテーマに、スイーツや総菜を販売する同町の「キッチンいさご」と3月から取り組んできた。生徒は小松菜を選び、湯がいた後にミキサーで刻んで生地に練り込むなどし、試作を重ねた。 　いさごの担当者にアドバイスを受けて小松菜の割合を変えたり、他の生徒に意見を聞いて具材を選んだりした。その結果、「チョコバナナ」「みかんチョコ」「ツナサラダ」のレシピを考案。文化祭では、いさごが作った100個を販売した。 　チョコバナナのクレープを購入した保護者（44）=宮津市=は「小松菜の味がして、フルーツの甘さもちょうどいい」と笑顔だった。リーダーの生徒（17）は「小松菜が苦手な人でも食べやすいように工夫できた」と話した。