松下奈緒『ゲゲゲの女房』が今の自分を作ってくれている「あの経験があったから、今でも私は“なんでもできる!」
朝ドラの舞台裏が放送されると応援したくなる
――そういえば、以前、途中で諦めると自分で自分が許せなくなるとお話されていました。 「許せないです。現場を止めるというのも、自分では何かを諦めたような感じに思ってしまうので、絶対にしたくないので。どうにかして乗り切ります」 ――そこにもタフさが覗いていますね。ちなみに、現在放送中の『虎に翼』の伊藤沙莉さんや、『風よ あらしよ』でも共演している『花子とアン』の吉高由里子さん、松下さんも出演した『まんぷく』の安藤サクラさんなど、松下さんのあとにも朝ドラのヒロインが何人も誕生していっています。そうしたヒロインを仲間、同志のように思う瞬間はありますか? 「ドラマ自体は作品として見ますが、たまにオフのシーンなどを目にすることがあると、“頑張ってるな”と思いますね。お芝居しているときは、みなさん完ぺきに作品の色になっていますけど、ふと裏側が見えるときに“体調大丈夫かな。頑張ってるんだろうな”と思います」 朝ドラという“学校”を体験したものだけが分かる思いがあるのだろう。 松下奈緒(まつした・なお) 1985年2月8日生まれ、兵庫県出身。2004年に俳優デビュー。2006年に『アジアンタムブルー』で映画初出演を果たす。同年、ピアニスト・作曲家として1stアルバム『dolce』をリリース。以降、8枚のオリジナル・アルバムを発表している。2010年、漫画家・水木しげる夫妻を描いたNHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』でヒロインを演じた。主な作品にドラマ『まんぷく』『アライブ がん専門医のカルテ』、映画『砂時計』など。最新作はピアニスト役を演じた『風の奏の君へ』。数多くの映画、ドラマ、CMに出演、司会なども務め幅広い才能を生かしている。 望月ふみ
望月ふみ