『寄生獣 -ザ・グレイ-』チョン・ソニが圧巻の演技 どん底から再起するク・ギョファン
散弾銃を放つ姿が様になるイ・ジョンヒョン
寄生生物撲滅専門の特殊部隊グレイのチーム長、チェ・ジュンギョンを演じるのがイ・ジョンヒョンだ。 イ・ジョンヒョンは、歌手として日本で活動していたことで知られるが、チェ・ジウとイ・ビョンホンが出演した『美しき日々』で、チェ・ジウの義妹・セナ役を演じた人物といったほうが韓ドラファンにはピンとくるかもしれない。 今回イ・ジョンヒョンが演じるチェチーム長は、ショートカットで散弾銃を放つ姿が様になっているやり手の人物だ。ナミル警察署の警官たちへグレイが発足した意義を説明する姿は、どこか人を小馬鹿にした態度でいけ好かないのだが、チェチーム長自身が夫を寄生生物に乗っ取られ、さらに寄生生物に攻撃されて右耳を失った被害者だったことが分かる。 夫を失った復讐心からか、寄生生物を倒すことへの気概が半端ではない。当然ハイジが宿るスインもターゲットとなり、物語の前半では非常にやっかいな存在となる。しかし、もともと判断能力の高い人物なので、スインの助言を無視せず、さらに鋭い勘を持つ人物であるため、ターゲットにすべき人物を確実に仕留めようとする。 チェチーム長の思いはただ一つ、寄生生物に人間社会を乗っ取られてたまるかという熱い信念だ。スインにとってもガンウにとっても、人生を変える重要な人物になっていく。 最後に日本人ルポライター・泉新一役でゲスト出演した菅田将暉が差し出した右手をジッと見つめていたチェチーム長。新たにガンウをグレイに迎え入れ、もしかしたらスインもグレイの一員になるかもしれないことを示唆して幕を閉じた。シーズン2で、仲間となったスイン、ガンウ、チェチーム長の活躍を再び見ることができる日を楽しみに待ちたい。
咲田真菜