奈良博、楽しみ満載 金沢・広坂に撮影スポット 県立美術館、6日開幕
●仏像になりきりパチリ 6日に石川県立美術館で開幕する奈良国立博物館展「まるごと奈良博」に向け、同展にちなんだ撮影スポットが4日までに、金沢市の広坂交差点近くに登場した。展示会ポスターのデザインを用いたパネルが設置され、早速、仏像と一緒に撮影する観光客らの姿が見られた。 撮影スポットでは、ポスターのセンターを飾る「南無仏太子立像(なむぶつたいしりゅうぞう)」になりきって写真に納まることができる。訪れた人は合掌のポーズを取り、記念撮影を楽しんだ。 ●人気声優が音声ガイド 斉藤さん、西山さん 「まるごと奈良博」の会期中は、人気声優の斉藤壮馬さんと西山宏太朗さんが音声ガイドのナレーターを務める。2人が作品をモデルにしたキャラクターに扮(ふん)し、一見すると難しそうな仏教美術の見どころを楽しく、分かりやすく紹介する。 斉藤さんはアニメ「るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―」の緋村剣心役、西山さんは「新しい上司はど天然」の桃瀬健太郎役を務めるなど幅広く活躍。音声ガイドでは、斉藤さんが鎌倉時代の「獅子」をモチーフにした「あおじし」、西山さんが平安時代の重要文化財「普賢菩薩像」に描かれた白い象を基にした「しろぞー」を演じる。 奈良博の研究員3人によるスペシャル解説もある。音声ガイドの貸出料金は1台650円(税込み)。 同展は「ポスト国民文化祭」の目玉事業で、国宝8点、重文93点を含む計205点が並ぶ。県、県立美術館、北國新聞社でつくる実行委員会が主催し、会期は前期が28日まで、後期が31日~8月25日となる。