シンガーソングライター・絵本作家、イルカさん 孫に誘われYouTube本格参戦 奇跡の50周年、若い人に伝えたい「愛の種をまこう」
【ぴいぷる】 奇跡の50周年 その歌声と同じようにふんわりとした笑顔に包まれるようだ。 今年、ソロデビュー50周年を迎えた。それだけの長い時間、歌い続けた理由は何だろう。 「ありがたいことです。こんなに長く続けてこられたのは奇跡だと思います。辞めようと思ったことは一度もなくて、むしろ責任が年々高まっているんです。長くやってきた分、ずっと応援してくれた人たちがいて。その人たちの人生にもかかわっているわけですよ。もう自分の感情だけで辞めようかとはないですね」 とはいえ、決して順風満帆な50年だったわけではないという。 「私、意外と不幸な女なんですよ。夫(神部和夫さん)にも早く先立たれましたし…。だからすごい働いてきたんです。でも、そんなにもうからないし(笑)。それでもやっぱりこの仕事が好きなんですね。こんなにお客さまから拍手をいただける仕事なんて、本当に幸せですよ。音楽の力も目の当たりにしますし」 オリジナルアルバムやライブ盤、映像作品など自身に活動を振り返るアーカイブシリーズ。第9弾として、1980~90年代のアルバム3作(「ESSAY」「けさらん ぱさらん」「Delfina」)をリマスタリングして再発売した。 「夫がものすごくきちっとした人で、音源や映像のネガなどを倉庫に保管していたんです。ありがたいですね。でも、高い倉庫代も毎年払ってるんです(笑)。で、そろそろデジタル化して始末して、私も身を軽くしなきゃいけないなと思うようになったんです。でもまた昔の作品が若い人に届けばいいですよね」 どうしても、若い人たちに伝えたい思いがある。災害や戦争、ウイルス感染、環境汚染、そして他者を攻撃する社会。そんな今だからこそ、伝えたいこととは…。 「〝愛の種をまこう〟というのが、私のメッセージです。いろんなことがある世の中、未来の子供たちに希望を持って生きてほしいって言いたい。でも、私ひとりでは何もできない。だからこそ、私は生きている間に愛の種を一粒でもいいからまくんです。それが芽を出して、花を咲かせる。その花をきれいだなって思ってもらえれば、それでいい。それができたら本望だなって」 孫に誘われてYouTube本格参戦