埼玉文学賞、正・準賞の5人祝う さいたまで授賞式 AIで小説や詩を書ける時代…自分の言葉を紡ぐ意義考え 埼玉の文芸の発展へ「貢献できるよう精進」
短歌部門正賞の黒沢梓さん(67)は、短歌仲間が多くの仲間たちにメールで今回の受賞を知らせてくれた。「自分のことのように喜んでくれる仲間がいることがうれしい」。創作に悩んだ時期もあったが、「乗り越えてやってきたかいがあった」と喜んだ。 俳句部門正賞に輝いた福嶋すず菜さん(59)は飛び柄小紋の着物で来場。「お茶仲間が埼玉新聞を取っていて、受賞を先生に伝えてくれた」。交流サイト(SNS)で受賞をつぶやいたところ、「俳句の師匠から『おめでとう』の言葉を頂き、『いいね』も170ほどあった」と反響に驚いていた。 詩部門は準賞が2人。亡くなった母を詩に描いた渡会三男さん(74)は「受賞は本当に光栄。先に逝った人への供養になった。最近、自分でものを書く魅力に目覚めた」と笑顔。白い花が描かれた着物で参加した四宮明美さん(80)。審査員と作品について意見を交わし、「とても勉強になった。今、すごく創作への意欲が湧いて、詩をどんどん書いている」と話した。