1月の空港定時出発率、羽田が12位=英Cirium調査
英国のデータ分析会社「シリウム(Cirium)」が公表した、2024年1月の空港別の定時出発率によると、発着規模が最も大きい「グローバル」部門でリマ(ペルー)のホルヘ・チャベス国際空港がトップとなった。羽田空港が2023年12月に続き20位圏内にランクインしたが、日本の空港は4カテゴリーでいずれも首位を逃した。 【写真】1月の羽田事故で全損となったJALのA350 空港別のデータでは、定期便の提供座席数が多い順に「ラージ(大規模)」「ミディアム(中規模)」「スモール」と分類。定刻に対して15分未満の遅延を「定時出発」と定義している。各空港とも予定されていた便に対し、月間の実運航の発着データが80%以上取得できたものを対象とする。また大規模部門のうちアジアや欧州、北米など3地域以上に運航する空港を、発着規模が最も大きい「グローバル」部門とした。 発着規模が最も大きな「グローバル」部門では、ホルヘ・チャベス国際空港が首位を獲得。定時出発率は87.94%、運航便数は1万3951便、運航路線数は64路線、遅延便のみを対象とした平均の遅延時間は56分だった。 定時出発率2位はアテネ国際空港(ギリシア)で87.86%、3位はリヤド(サウジアラビア)のキング・ハーリド国際空港と続き、羽田空港は81.28%で12位だった。2022年2月から10月まで9カ月連続トップだったが、11月に首位から陥落した。2023年1月は首位で3カ月ぶりに1位を奪還したものの、2月以降は首位を逃している。 日本勢は12位の羽田を含め、3空港が上位20位にランクイン。関西空港が11位で81.43%、成田空港が17位で79.57%となった。
Yusuke KOHASE