【機動“薬局”】能登半島地震被災地支援で実績「モバイルファーマシー」車見学会…災害時活用など期待(静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
16日、静岡県庁では、被災地で薬局としての役割を果たすモバイルファーマシーと呼ばれる車の見学会が実施されました。能登半島地震でも活動した車の特徴とは…。 16日、県庁に展示された1台の車。 (片山 諒 記者) 「キャンピングカーのような車ですが、中に入ると薬が並んでいて、災害時には薬局として活用されます」 災害時は被災地で薬局として活動する「モバイルファーマシー」と呼ばれるこの車は、ポータブル発電機やソーラー発電機、給水タンクを備えているため、電力や水のない場所でも薬の調剤が可能です。16日は、「モバイルファーマシー」を所有する県薬剤師会が機能や特徴を医療関係者に説明する見学会が行われました。 (日本赤十字社 静岡支部 鈴木 基幸 救護係長) 「(能登半島地震では)突然の地震で普段飲まれているお薬を避難所に持っていくことができなかった方も多くいると聞いている」「普段飲んでいる薬を薬剤師の方が、その場で調剤してくれるというのは非常に心強かったのではないか」 この車両は、1月の能登半島地震で被災地に出動し、現地で“薬局”として機能していました。 (県薬剤師会) 「(被災地では)薬局が少ないということがあり、車の中には薬がちゃんと仕分けをしておけるので、非常に効率よく調剤ができ、災害時でも初期の段階で効果がある」 このモバイルファーマシー。運用は災害時だけでなく、在宅医療の対応強化として薬剤師の研修などにも使用されているということです。