自分が産んだ卵じゃないけど→雌鶏が卵をあたためヒナがかえった!けなげに子育てする姿に感動
買ってきたヒヨコを“乳母”として子育て
その後もオレオちゃんは産み落とした卵を温める行動を続けました。母親にしてあげるには、また有精卵と入れ替えなければいけません。ただ、そうすると雄鶏が生まれる可能性があります。実際、最初に入れ替えたときは3羽の雄鶏が生まれたそうです。クラーク家ではそれ以上、雄鶏を飼うつもりはなかったので、今度はメスのヒヨコを買ってきて、用意した木箱の中で対面させてみました。 「最初、ヒヨコたちは怖がって逃げたし、オレオも落ち着かず、卵のある場所へ戻りたがっていました。でもそのうち、1羽のヒヨコがオレオに近づいたんです。オレオが水を飲むと、そのマネをしたり。そうしたことを繰り返すうち、両方が落ち着いてきたので、そのヒヨコをオレオの羽の下に入れてみました。するとじっと温めてくれたんです。今だ!と思い、他のヒヨコもオレオの下に入れると…羽を膨らませて10羽のヒヨコが入るスペースを作ってくれ、見事に“乳母”を務めてくれました」(佳世さん) ヒヨコが羽の下から顔を出すと、やさしく中に入れてあげていたというオレオちゃん。その目は、有精卵からかえったヒナを育てていたときと同じだったそうです。 クラーク家は最近、引っ越すことになり、ニワトリを飼えなくなったため、大切に育ててくれる新しい飼い主さんを見つけました。オレオちゃんとその“子どもたち”は、新しい家族のもとで元気に暮らしているそうです。 (まいどなニュース特約・岡部 充代)
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