本部町の浜元で畑などに被害をもたらしているイノシシ＝11月30日、本部町浜元（本部町提供）

　【本部】本部町の海に面した浜元区で、イノシシによる畑や住宅の被害が確認されている。町によると、現れているのは単独で行動するメスで、体重20～30キロとみられる。町によると「イノシシの定着は何十年も報告されない」といい、畑の対策などが進んでいない。町は区を通じて、住民に注意を呼び掛けている。 【動画】うるまで目撃相次いでいたイノシシ、ついに捕獲　住民「これで安心して眠れる」　沖縄

　町によると、梅雨時期ごろに、浜元地域のイモ畑、落花生畑が、何ものかに荒らされているとの通報が寄せられ、町は6月に足跡を確認した。これまでに落花生やイモ、サトウキビ畑などで被害があったほか、住宅の敷地に侵入し、ペットの小屋が壊れる被害の訴えもあった。 　町の有害駆除隊がわなを設置するなど対策を進めるが、4日時点で捕獲には至っていない。11月30日には、設置した監視カメラに周囲の様子をうかがいながら歩く姿がとらえられた。町は、浜元区を通じて、イノシシが現れる頻度が多い林に近づかないよう注意を呼び掛けている。　 （池田哲平）