伊藤洋輝バイエルン電撃移籍…なぜ韓国がピリピリ「衝撃キム・ミンジェは放出要員」「ミュンヘンで韓日戦だ」韓国メディアが”日本以上に”注視する理由
序列を下げたCLマドリー戦での失態
2023-24シーズンは36試合に出場したが、そのうちリーグ戦は25試合。シーズン前半は主力として先発起用も多かったが、シーズン終盤はイングランド代表のエリック・ダイアー、オランダ代表のマタイス・デリフトのコンビが確立されたことで出場機会が減った。つまりベンチ要員に序列が下がってしまった。 そのきっかけと言われているのが、レアル・マドリーとのチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグ(4月30日)。試合は2-2だったが、この2失点に関与して、現地メディアから批判が相次いだ。リーグタイトルも逃すと、キム・ミンジェの不安定なパフォーマンスに批判の矛先が向くこともあり、韓国内ではたった1年で退団するのではという憶測記事も飛び交ったほどだ。 『OSEN』は伊藤の加入とキム・ミンジェの立ち位置についてこう伝えている。 『シーズン中盤まで主力で試合に出ながら、エリック・ダイアーに押し出され、ベンチメンバーとなったキム・ミンジェは、シーズン開幕前に歯を食いしばってレギュラーの座を獲得すると意気込んでいる。しかし、2024-25シーズンはし烈なポジション争いになるだろう。さらに伊藤が日本代表ということで、“自尊心(プライド)”もある。もちろん、CBとして息を合わせる可能性もあるが、伊藤よりも重用される位置にいなければならない』 さらに『MKスポーツ』は、『Goal.com』が伝えた『衝撃的ではあるが、残留の確信はない。ミュンヘンが伊藤のような左利きのCBに3000万ユーロを支払うという事実は、キム・ミンジェの移籍してもおかしくない選手ということを意味する』という内容を引用し、『そうなれば衝撃的ではあるが、キム・ミンジェの放出の可能性はまだある』と危機感を隠さない。 韓国サッカーファンとしては押し出される可能性もあるキム・ミンジェの姿を見たくないという心情の表れにも見える。 とはいえ、シーズンが始まればどうなるかふたを開けてみないと分からないもの。特に昨季無冠に終わったバイエルンは、新シーズンから元ベルギー代表DFバンサン・コンパニの監督就任が決まっている。 昨季はプレミアリーグのバーンリーを降格させたことで、その手腕を不安視する声も少なくないが、新たな船出となるチームでアピールに成功すれば、日本と韓国の代表選手であるDFの2人がバイエルンの主力として同じピッチに立つ可能性もある。 『スポーツ京郷』は伊藤の経歴と能力についても『日本代表の主力CBで、2022年カタールW杯、2023年アジアカップに出場。日本のJ2ジュビロ磐田でプロデビューして、2021年からシュツットガルトで活躍。左サイドバックとセンターもすべてこなせる。昨季、前半は主に左、後半はセンターでプレーした。バイエルンが電撃的に伊藤を獲得したのは、彼が守備のどのポジションでも起用できること、左足を使う188センチの長身DFだったから、と解釈できる』と伝え、その上で『キム・ミンジェも攻撃的な守備とビルドアップを備えたDFだ。伊藤と互いにシナジー効果を出せれば、同じピッチで息を合わせる可能性もある』と共存することに期待を寄せている。 いずれにしても、アジアを代表するキム・ミンジェであっても、たった1つの試合のミスで立場を大きく変えるほどのプレッシャーがビッグクラブには存在する。新たな挑戦に臨む伊藤、そして名誉挽回したいミンジェ。世界トップ選手たちとの熾烈な競争の中で切磋琢磨し、2人がブンデスリーガのトピックになることを期待している。
(「欧州サッカーPRESS」キム・ミョンウ = 文)
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