揺れたらすぐ高台へ! 津波警報発表も…対応分かれた“避難指示” 「指示待ちすると生命の危険が…」
実際に避難した市民は「いつも避難訓練しているから、新幹線のホームに行った。備えは大事。お互いに分かるし、あそこへ行けばいいんだという感じで」「訓練しているということはすごく大きい。何も考えないで駅に行った。そうしたら、みんな近所の方も行っていた」と口々に避難訓練の重要性を語った。
避難指示の基準は?対応分かれた自治体
県内には12の市町村が沿岸部にあり、津波警報の発表によって避難指示を出したのは、新潟市(南区・秋葉区を除く)・上越市・新発田市・柏崎市・佐渡市・出雲崎町の6市町。 避難指示を出さなかったのは長岡市・糸魚川市・村上市・胎内市・聖籠町・粟島浦村の6市町村となっていた。
避難指示を出さなかった6市町村のうち、長岡市と村上市では防災無線やラジオ・屋外拡声器を使って高台への避難を呼びかけたものの、避難指示を出す基準は設けていないという。 また、糸魚川市は津波情報が出たら避難指示を出すと基準を設けていたが、今回は避難指示よりも「ただちに避難を」という言葉を重視し、避難指示を出さなかったと説明している。
数分で津波到達… すぐ高台に避難を
地震発生時には、命を守る行動が呼びかけられる中、市民からは、「津波は心配ないから避難しなくていいよとか、とにかく高台へ逃げなさいとかマイクで放送してもらったほうがいいように思った」と行政の指示を望む声も聞かれた。
能登半島地震によって、日本海側は地震発生からわずか数分で津波が到達することが現実のものとして示された。 沿岸部にいる人は揺れたらすぐに高台に避難することを頭に入れて行動することが命を守るために何より重要だ。 (NST新潟総合テレビ)