熊に襲われけが、猟の72歳男性…わな外れて
3日午前11時30分頃、兵庫県養父市大屋町笠谷の山中で、わな猟をしていた男性(72)が熊に襲われ、頭や足などをかまれた。病院に搬送されたが、意識はあるという。今年、同市に寄せられた熊の目撃件数は4~6月に34件と昨年同期(15件)の倍以上で、警察や市は住民に注意を呼びかけている。 兵庫県警南但馬署によると、男性は、自分が仕掛けたわなを確認しに山に入った。熊がかかっていたが、何らかの原因で外れ、襲いかかってきたという。男性は熊から逃れて自力で下山し、ふもとにある勤務先に助けを求めた。熊は山中に逃げ込んだという。 現場は舗装された道路から数百メートル入った山林で、男性の知人らによると、数年前にも男性のわなに熊がかかり、その際は近づかずに県に通報していたという。 同市では、2021年11月にも、人が熊に遭遇し、けがをしている。市の担当者は「山に入る時だけでなく、外を出歩く際は、鈴やラジオなどで音を出すなどして十分に注意してほしい」としている。 【図表】クマ注意喚起ポスター(県自然保護課提供)