「メルカリ」も「ベネッセ」も実はラテン語だった! 明日誰かに話したくなる「あの名前」の由来
この語源はラテン語で「会堂」を意味するcuriaです。「人が集まり、ふれあうように」との願いを込めて「きゅりあん」と名付けられたとのことです。curiaという名前は特に「元老院議事堂」という意味もあります。 ローマの政治関連の語彙が由来になっている施設名としては、他に東京駅近くの「東京国際フォーラム」もあります。「フォーラム」は英語forum「広場、討論の場」が元になっていると思いますが、その英語のforumはラテン語forum「公共広場、市場、裁判」の綴りを変えずに英語に取り入れたものです。
ちなみに古代ローマにあったForum Romanum(フォルム・ローマーヌム)という大きな広場は、その跡地が現在でも残っており、イタリア語でForo Romano(フォロ・ロマーノ)として一大観光地になっています。 また古代ローマのforum「公共広場」では裁判も行われていたためラテン語のforumに「裁判」という意味があり、さらにはforumが語源になっている英語のforensicは「犯罪科学の、法廷の」という意味になっています。
興味深い由来はまだまだあります。施設名ではないですが同人誌の展示即売会「コミティア」も、古代ローマの民会を指すcomitiaが元になっています。「コミック」が元ではないのです! ■施設名にぴったりなネーミング 東京国際フォーラムと同じ山手線沿線では、港区立男女平等参画センターの愛称「リーブラ」は、ラテン語の「天秤(libra)」が元になっており、男女平等を目指す施設名にぴったりなネーミングになっています。
施設の役割つながりでいうと、福岡市男女共同参画推進センターの愛称「アミカス」は、ラテン語の「友達(amicus)」が元になっています。 公共施設では、他にも東京の新宿中央公園内にあるSHUKNOVA(シュクノバ)が挙げられます。シュクの部分は新宿の「宿」、NOVAの部分はラテン語で「新しい」という意味で、新宿の「新」とかけています。 ところで、ラテン語の-iaという接尾辞は、地名によく用いられています。英語のMongolia「モンゴル」、India「インド」、Slovenia「スロベニア」などが例として挙げられます。