中国、香港民主派への量刑言い渡しを正当化 欧米各国の批判には「内政干渉に断固反対」
【北京=三塚聖平】中国外務省の林剣(りん・けん)報道官は19日の記者会見で、香港国家安全維持法(国安法)違反で民主派が起訴された事件で45人の被告に懲役10年~4年2月の量刑が言い渡されたことに関し、「香港は法治社会であり、いかなる者も民主という看板を掲げて違法活動に従事し、法的制裁を免れようと企てることはできない」と述べ、正当化した。 【グラフィック】主な香港民主派に言い渡された量刑 欧米各国が同裁判を批判していることに対し、林氏は「一部の西側国家が個別の司法事件を利用して中国の内政に干渉し、香港の法制度を中傷、破壊することに断固として反対する」と反発した。 林氏は、香港に関して「中央政府は香港特別行政区が国家安全を守り、国家安全に危害を与える各種の活動を法に照らして処罰することを固く支持する」と強調した。 香港高等法院(高裁)は19日、2020年の香港立法会(議会)選挙の際に政権転覆を共謀したとして国安法違反で民主派が起訴された事件で、有罪とした45人の被告に対し懲役10年~4年2月の量刑を言い渡した。