春近し、「雨氷」とらえた アマチュア写真家「木々にビーズがついたみたい」
冷えた雨粒が樹木などに付着して凍結する現象、長野県の原村で撮影
長野県諏訪郡原村のアマチュア写真家川口浩さん(56)が22日、雨粒が凍って付着した木の枝を村役場近くで撮影した。長野地方気象台によると、冷えた雨粒が樹木などに付着して凍結する「雨氷」と呼ばれる現象とみられる。 【写真】冬の造形美、木々が氷のエビフライに?
枝に氷の粒が鈴なりに
川口さんによると、午前10時過ぎ、自宅近くの雑草が凍っており、歩くとシャキシャキと音がした。役場付近に移動すると木の枝が凍って透き通っていた。「ビーズが付いたように見えた」と川口さん。夢中でカメラのシャッターを切ったという。 枝には直径1・5センチ程度の氷の粒が鈴なりに連なっている部分もあったという。川口さんは「霧ケ峰高原などでは見ることがあるが、原村で見られるのは珍しい。自然への関心が高まる機会になれば良い」と話していた。 長野地方気象台によると、雨氷は春に起きることが多く、雨が地表近くの冷たい空気に冷やされ、気温0度前後になった地表などに当たって凍る現象。