『キャプテン翼』高橋陽一 「サッカーシーンの一番の醍醐味は…」 語っていたこだわり 4月に連載終了
日テレNEWS NNN
連載開始から43年、4月に連載を終了することが発表されたサッカー漫画の名作『キャプテン翼』。作者の高橋陽一さん(63)が10年前のインタビューで、作品のこだわりを明かしていました。 【画像】イベントに登場した『キャプテン翼』作者・高橋陽一さん
1981年に漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』で連載をスタートした『キャプテン翼』。サッカーの天才少年・大空翼が、「ボールはともだち」の言葉を胸に、チームメートやライバルたちと共に成長していく姿を描いた作品。 コミックスの全世界でのシリーズ累計発行部数は9000万部以上。テレビアニメやゲーム化もされ、世界の50以上の国と地域に流通するなど、サッカー漫画の金字塔と呼ばれています。そんな『キャプテン翼』が、4月初旬に発売予定の『キャプテン翼マガジン vol.20』で、漫画としての連載を終了することが、5日に出版元の集英社から発表されました。
■連載43年目の決断
高橋さんは、自身の公式X(旧ツイッター)で連載を終了する理由について、「週刊連載をしていた頃と比べると、老眼やめまいなどに苛(さいな)まれ、だいぶ身体にガタがきていることもたしかです。 そういった体力の衰えと、昨今のデジタル化の波による執筆環境の変化などにより、以前より漫画の執筆ペースは落ちてきました」と明かしました。
■『キャプテン翼』のこだわり
2014年、インタビューに応じた高橋さんは、『キャプテン翼』を描く上でのこだわりについて、「サッカーシーンの一番の醍醐味(だいごみ)はゴールが決まった瞬間だと思うので、そこに至るまでのシュートのポーズだったり、流れだったりと、ゴールを決めたあとのポーズというのは気をつけて描いています」と明かしていました。 また、主人公・翼の髪形について「翼くんの髪の毛のうしろがはねているのは、スピード感というか走ったときのなびく感じが、より迫力が出ると思ってそういう髪形にしたんですけど」と語っていました。
■世界の名選手を“育んだ ”『キャプテン翼』
『キャプテン翼』の人気は、日本だけにとどまらず世界に波及。サッカー元スペイン代表で、2018年から5年間Jリーグ・ヴィッセル神戸でプレイしていたアンドレス・イニエスタ選手は、作品を読んで育った一人。高橋さんの仕事場を見たいと、訪問したことがありました。 また、同じく元スペイン代表で、Jリーグ・サガン鳥栖でプレイしていたフェルナンド・トーレス氏も、『キャプテン翼』を読んで、サッカー選手を夢見たと言います。