<CS速報>ヤクルト打線爆発で4-0の快勝!
一方、ベンチに戻ったマイコラスは、グラブを叩きつけて壁に備え付けてある扇風機を破壊した。ちなみにこの扇風機。中日監督時代に星野・現楽天副会長も、怒りに任せて破壊した過去がある。真中監督は、この試合でバレンティンを5番から6番に降ろしていたが、その打順変更がパレンティンから力みを消した。見事に采配的中だ。 守っては、“ライアン”小川が粘り強く、村田をスタメンから外して対策を練ってきた巨人打線を封じこめていく。二回一死満塁のピンチを招くが、小林のポーンと叩きつけられた打球を下がりながら処理すると、難しい体勢からホームで封殺。続くマイコラスも三振に打ちとってピンチを切り抜けた。2点をもらってからは、投球にリズムが生まれてくる。5回、6回と、三者凡退。4点にリードが広がった7回には一死から長野に左前打を浴びたが、後続を許さない。8回には二死から、立岡のレフトへの打球をバレンティンが照明と重なったために見失ったが、カバーした上田が三塁で封殺。守りにも助けられ、8回までを5安打無失点。最終回は守護神のバーネットが締めて、完封リレー。ヤクルトが2戦目にしてレギュラーシーズンの優勝を勝ち取ったヤクルトらしい“自分たちの野球”で巨人を倒した。勢いを感じさせる勝ち方だった。 お立ち台に呼ばれたのは、先発の小川と、2打点、猛打賞のバレンティンの2人。 小川は「絶対に連敗はできないと思って、最初から飛ばしていきました。先制点をあげないという強い気持ちで投げれました。冷静に最後まで投げれてよかったです。野手の人たちに助けられました。たくさんのファンの方々が、背中をおしてくれましたし、とても楽しく投げることができました。ここまで来たら絶対に日本一を取るという気持ちで、みんな戦っています。次も絶対に勝ちます」と、淡々と試合を振り返ったが、バレンティンの目は、ウルウルしていた。 目覚めた主砲は、最後に、「明日がんばります」と日本語でヒーローインタビューを締めた。