シームレスなハイブリッド! ホンダHR-V(ヴェゼル) e:HEVへ英国試乗 低グレードが高コスパ
広い乗員空間 エントリーグレードが高コスパ
HR-V アドバンススタイル・プラスの内装には、高級感が漂う。シートはクロスとソフトレザーで包まれ、センターコンソールやダッシュボードにも同じ素材が展開される。 足元付近には、硬質なプラスティックそのままの部品は多い。だが、この価格帯では珍しいことではないだろう。 ダッシュボード上には、9.0インチのインフォテインメント用モニター。2025年には、前時代感が拭えない。速度標識読み取りなど一部の機能の変更は、停止時のみ可能となる。アップルカープレイには無線で対応するが、アンドロイドオートは有線だ。 エアコンには、ハードスイッチが用意されている。場所を覚えやすく、操作性も良い。 乗員空間は、ボディサイズを考えると驚くほど広い。ルーフラインはなだらかに後方へ傾斜しているが、後席へ平均的な大人3名が座っても、そこまで窮屈さはないほど。特に上下方向にゆとりがある。 荷室容量は335L。プジョー2008より100L小さいが、平均的な大きさとはいえる。 アップデートしたHR-Vだが、エントリーグレードのエレガンスが、英国仕様では最も競争力が高いことに変わりはないだろう。3万1495ポンド(約614万円)で、アップルカープレイにシートヒーター、アダプティブ・クルーズコントロールなどが付く。 e-CVTの印象は、確かに褒めにくい。しかし、充実した装備とパッケージング、優れた燃費は、このクラスのファミリー・クロスオーバーとしての強みだといえる。
ホンダHR-V(ヴェゼル) e:HEV アドバンススタイル・プラス(英国仕様)のスペック
英国価格:3万7995ポンド(約741万円) 全長:4340mm 全幅:1790mm 全高:1582mm 最高速度:170km/h 0-100km/h加速:10.7秒 燃費:18.5km/L CO2排出量:122g/km 車両重量:1380kg パワートレイン:直列4気筒1498cc 自然吸気+ツイン電気モーター 使用燃料:ガソリン 最高出力:130ps/6000-6400rpm 最大トルク:25.8kg-m ギアボックス:e-CVT(前輪駆動)
ウィル・リメル(執筆) 中嶋健治(翻訳)