4強決まる、25日に準決勝 春季高校野球県大会第6日
第71回春季東北地区高校野球県大会は第6日の19日、鶴岡市小真木原野球場と新庄市民球場で準々決勝計4試合を行い、4強が決まった。 日大山形は主軸の活躍で六回までに4点をリードし、終盤の反撃をしのいで4―2で東海大山形に競り勝った。山形城北は七回に一挙6点の猛攻で、山形学院に8―6で逆転勝利を収めた。酒田南は同点で迎えた八回に3点を奪い、酒田東を7―4で下した。鶴岡東は羽黒を相手にコールド勝ちした。第7日の25日は鶴岡市小真木原野球場で準決勝2試合を行う。 日大山形、主砲圧巻4打点 「全ての打点をたたき出せ」。荒木準也監督から鼓舞されて打席に送り出された日大山形の4番遠藤海星は、その言葉通りに全4得点を自らのバットで生み出した。1本塁打を含む3安打4打点。チームを勝利に導く、まさに主砲の仕事ぶりだった。 圧巻だったのが三回の打席だ。2死一塁、2ボール2ストライクのカウントで「次はインコースに真っすぐがくる」と直感し、狙い通りに強振。ボールは左翼席へと放物線を描き、会場が大歓声で沸き上がった。五回にも適時二塁打を放ち「ボールに向かう気持ちで打ちにいくことができた」と胸を張った。
打のヒーローが遠藤ならば、投では気鋭の1年生が躍動した。2点差に詰められた七回2死満塁の場面で「一番ボールに力がある選手」(荒木監督)としてマウンドを託された児玉寛大が後続を三振に取り、ピンチを切り抜けた。児玉は「しっかりと準備できたので緊張せずに投げられた」と頼もしく語った。 昨秋覇者の鶴岡東と対戦する準決勝を前に「緊迫した試合を経験できて良かった」と荒木監督。「相手のホーム(鶴岡会場)でどんな試合ができるか。『夏』を見据えて戦いたい」。大一番へ、準備は万端の様子だ。 19日の結果 ◇準々決勝 鶴岡東 11―3 羽黒(七回コールド) 日大山形 4―2 東海大山形 酒田南 7―4 酒田東 山形城北 8―6 山形学院