「大腸を切って女性器にした」日本人初の世界的コレクション出演“トランスジェンダーモデル”矢神サラ。決死の性転換手術と彼女をささえたオトコたち…
日本人初のトランスジェンダーのモデルとして、世界的コレクション『LAファッション・ウィーク』に出演し、『2025年春夏パリコレクション』への出演も決まっていることで話題の、モデル・実業家の矢神サラ(やがみ・さら)さん(32)。最近は大手音楽プロダクション会長との関係でも世間を騒がせた。インタビュー後編では、性転換手術にいたるまでの葛藤や、パリコレへの意気込みについて聞いてみた。 【画像】自宅を大公開。今も大事にしてる宝物とは?
すべては「可愛く生きたい」っていう思いから
–––––性転換手術は何歳のときにしましたか? 矢神サラ(以下、同) 19~20歳くらいのときには手術を受けようと決断したのですが、実際に受けたのは「ひげガール」で働いていた23歳のときです。性転換手術後、戸籍上の性別も女性に変えました。 手術する病院に関しては、自分で調べたり、周りのニューハーフの先輩たちに聞いたりして、タイの病院に決めました。通訳などをつけずに単身で乗り込んだので、手術代はめちゃくちゃ安くて、当時のレートで100万円ちょっとでした。 実は、去年もう一回女性器を作り直したんです。なぜかと言うと、私の女性器が7~8cmまで浅くなってしまっていたからです。手術後は棒などを入れてケアしないとどんどん浅くなっていっちゃうんですけど、私は多忙でケアする時間がなくて。それで、またタイに行って掘り直してきました。修正だったんですけど、通常の性転換手術と同じ費用だったので、200万円ちょっとかかりました。 –––––手術はどういったことが大変でしたか? 痛かったのはもちろんなんですが、2回目のときは、それよりも絶食が辛かったです。大腸を切って女性器にするので、入院中は何も食べられないし、寝たきりでやることもないから、毎日すごくつまらなくて病みました。 術後3日間断食して、そのあと5日間は病院で出されたオニオンスープだけ。退院後も1ヶ月間くらい食事制限を課せられました。 –––––整形手術に性転換手術……。どうして命がけの大変な思いをしてまで、自分を変えたいと思うのでしょうか? すべて「可愛く生きたい」っていう思いからですね。可愛いって、最高じゃないですか。不細工のまま生きるのは絶対にイヤ。
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