防災バッグに「一家の年賀状」 能登半島地震で唯一見直したのは「靴箱」 “防災ママ”に聞く備え
<唯花ちゃんの防災バッグの中身> □着替え □オムツ、吸水ライナー、非常用トイレ □おもちゃ □ハンカチとティッシュ □アルミブランケット(寒さ対策) □カイロ □おやつ □ペンライト □歯ブラシ □個人情報が入ったファイル 3歳の唯花ちゃん、普段オムツは使いませんが、災害時にはストレスで失敗しやすくなるだろうとオムツのほかに吸水ライナーも準備しています。また、避難所では退屈してしまうので、おもちゃを持っていきたいところですが… (原田さん) 「避難所は静かなので、子どもの声でも敏感になる人もいる」 音が出ず静かに遊べるものをと、絵本や折り紙などを入れていました。さらに… おやつは小さな ようかん、あめなど普段から食べているものが入っています。「食べ慣れていること、そして、音が鳴らずボロボロこぼさないもの」がポイント。クッキーやせんべいは避けているそうです。 また、ペンライトは原田さんが2年ほど前に行ったアイドルのコンサートで購入したもの。 なぜこれが必要なのか… (原田さん) 「最低限の明かりの確保だけでなく、ストレスを和らげられる」 懐中電灯のようには使えませんが、6色に変化するので、不安な災害時に役立ちそうです。 ■取材中に一番驚いたバッグの中身は…「一家の年賀状」 そして、保険証や医療受給者証などのコピーが入った個人情報のファイルに一緒に入っていたのが、原田さん一家の「年賀状」。実は取材中に一番驚いたのがこれ。いったいなぜ防災バッグの中に? 実は、災害時にはぐれてしまったときに、ママやパパを探すために使う「家族カード」になるんです。 年賀状には、家族の名前、生年月日、血液型のほか、パパママの携帯番号も。「家族を探すとき、スマホで写真を見せて探していると、電池を使ってしまいます。年賀状ならすぐに取り出せるし、スマホの電池がなくなる心配もない」と原田さん。 悠杜くんの写真の横には「犬アレルギー」との文字も。 原田さんは毎年写真入りの年賀状を作りますが、必ず「家族カード」用に2枚残すようにしているそうです。 (原田さん) 「これを一枚見せるだけでパパママを探してもらえます。一枚に集約されているので手間もないです」と原田さん。災害時に子どもがパニックになってしまっても安心。どの家庭でも手軽に作れそうです。
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