輪島市の大規模火災「電気が原因か」木造家屋多く約240棟に延焼 総務省消防庁が調査結果発表
能登半島地震で、およそ240棟が焼けた石川県輪島市の大規模火災で、総務省消防庁は15日、調査結果を発表しました。電気配線がショートするなど「電気が原因となった可能性が考えられる」としています。 【写真を見る】上空から見た輪島朝市周辺 輪島市河井町の観光名所「輪島朝市」周辺では、1月1日の地震で大規模な火災が発生し、住宅などおよそ240棟が焼けました。 総務省消防庁の消防研究センターは15日、調査結果を発表し、火元となった住宅でストーブなどは使われておらず、電気配線に溶けた痕跡があったことから、配線などがショートした可能性があるとしています。 また周辺は古い木造住宅が多く、倒壊した家屋のがれきで防火水槽や消火栓が使えなかったことも延焼を広げたと分析しました。 消防研究センターの細川直史統括研究官は「外壁が板張りの“裸木造”といわれる建物がかなり残っている街区だったことが、延焼を広げた原因だ」と述べました。 一方、シミュレーションの結果、消火活動が行われなかった場合は2倍以上の面積が焼失していた可能性があるとし、消防研究センターは消防の放水などに一定の効果があったとしています。
北陸放送