別高夏見据え前へ 1カ月ぶり地元で練習再開
第96回選抜高校野球大会に21世紀枠で初出場し、創志学園(岡山)との20日の初戦で敗退した北海道の別海高校野球部が26日、約1カ月ぶりに地元で練習を再開した。部員19人は甲子園の感覚を忘れまいと、大きな声を出し合いながら練習に精を出し、早くも視線は夏を見据えている。 午前中は、練習場所のビニールハウス内でウオーミングアップや体幹、筋力を鍛えるトレーニングに励み、雪解けが進んだ歩道上で6㌔のロードワークを再開した。昼前には、1袋20㌔の融雪剤30袋をグラウンド内の積雪にスコップで手分けして散布し雪解けを促進させ、実戦に近い練習ができる環境整備にも取り組んだ。午後は、約2㌔西にある町や父母会などの協力で整備された室内練習場で、マシンを使った打撃練習を行った。 中道航太郎主将(3年)は「夏は勝ち切らないと甲子園に行けないので、まずは技術面のアップと人間として成長して、試合中でも落ち着いてプレーできるようにしたい」。島影隆啓監督は「一つのミスが命取りになるという甲子園で分かった課題を、練習でなくしていきたい。今度は勝ち上がってもう一度あの夢の場所に戻り、勝つ姿を見せられるよう頑張りたい」と話した。
釧路新聞