【MLB】パドレスに大きな痛手 右腕マスグローブがトミー・ジョン手術へ 2025年シーズン全休が濃厚に
ワイルドカード・シリーズを2連勝で突破し、地区シリーズでドジャース撃破を目指すパドレスを悲報が襲った。ワイルドカード・シリーズ第2戦で右ひじの張りを訴えて降板したジョー・マスグローブが内側側副靭帯の断裂により、トミー・ジョン手術が必要となってしまったのだ。トミー・ジョン手術からの復帰には通常12~18ヶ月が必要であり、マスグローブは今年のポストシーズンを欠場するだけでなく、来年のシーズンを全休することが濃厚に。A・J・プレラー編成本部長は「チームにとって本当に痛手だ」とショックを隠さなかった。 【動画】ワイルドカード・シリーズ第2戦で先発したパドレスのジョー・マスグローブ 現在31歳のマスグローブはパドレスに加入した2021年から3年連続で2ケタ勝利を挙げるなど、先発ローテーションの一角として活躍してきた右腕である。今季は右ひじの炎症による長期離脱があったため、19試合の登板にとどまり、6勝5敗、防御率3.88と不本意なシーズンに。しかし、故障者リストからの復帰後は9試合で3勝1敗、防御率2.15と好投し、チームのポストシーズン進出に大きく貢献していた。ところが、ワイルドカード・シリーズ第2戦では右ひじの張りで早期降板を強いられることに。「最後までやり遂げられなかったことが本当に残念だ」と話していた。 パドレスはドジャースとの地区シリーズ第1戦にディラン・シース、第2戦にダルビッシュ有が先発することを発表しており、第3戦の先発はワイルドカード・シリーズ第1戦で12奪三振の快投を見せたマイケル・キングが務める見込み。マイク・シルト監督は「マスグローブの穴を埋めるのは大変だ」と話しているが、第4戦は経験豊富な左腕マーティン・ペレスが代役として先発のマウンドに立つことになりそうだ。「彼はマウンドにいないけれど、我々の心のなかにいる。彼とともに戦うだけだ」とマスグローブへの思いを語ったシルト監督。マスグローブのためにもチーム一丸となってドジャース撃破を目指す。