“アジアの貴公子”チ・チャンウク、妥協なき俳優としての矜持 良作への期待に「俳優として感じるべきプレッシャー」
“視聴率王子”“アジアの貴公子”“ロマンス職人”といった数々の異名を持ち、韓国の実力派俳優として人気のチ・チャンウク。現在配信中のNetflix『サムダルリヘようこそ』やディズニープラス『最悪の悪』などの主演作が続き、日本でも姿を見ない日はないほどだ。昨年11月には日本でCDリリースも果たした彼に、俳優としての心境の変化、置かれている立場や活動について聞いた。 【写真】爽やかな笑顔が眩しいチ・チャンウクの撮り下ろしカット ◆役柄と自分をどう同一化していくのか、いつも頭を悩ませている ――2006年頃から俳優活動を始め、初主演ドラマ『笑ってトンヘ』(2010年)をきっかけに大ブレイク。数多くの作品で主演を務めるなど幅広く活躍されています。30代半ばを過ぎて、俳優として心境の変化はありますか? 【チ・チャンウク】 20代と比べて、30代でも役柄や作品を選ぶ過程に大きな変化はありません。自分がやりたいと思った作品に出演しています。変わったと感じるのは、年齢を重ねて現場で余裕を持てるようになり、周囲を見渡すことができるようになったこと。共演者やスタッフとコミュニケーションを取ったり、気を使いながら仕事ができるようになりました。 ――日本でも『サムダルリヘようこそ』(Netflix)や『最悪の悪』(ディズニープラス)など、主演作の配信が続き、チ・チャンウクさんの姿を見ない日はないほどです。ご自身がそこまでの売れっ子になった理由をどう考えていますか? 【チ・チャンウク】 それについては考えたことがなくて、自分自身ではよくわからないです(笑)。でも、1つひとつの作品、役柄に一生懸命向き合って、常に自分なりの表現をしようと努力している。その姿を見てもらえているのではないでしょうか。撮影に入る時はいつも、その役柄と自分をどう同一化していくのか、どう演じれば作品がおもしろくなるのか、ということに頭を悩ませています。 ――チ・チャンウクさんの人気ぶりは、“視聴率王子”、“アジアの貴公子”、“ロマンス職人”といった異名にも表れています。 【チ・チャンウク】 そう呼んでいただけるのはうれしいです。ただ、僕としては、作品に出演したら、その役柄をしっかりと演じる。そして、その作品が多くの方に見てもらえて、作品が成功してほしい、ただそれだけなんです。ファンの皆さんの期待に応えるために、常にベストを尽くすようにしています。