蝉川泰果 「もうちょっと簡単にゴルフを」やさしさ回帰の14本
1月に米ツアー3連戦を戦った蝉川泰果のバッグには、昨年の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」優勝時点からいくつかの変更点があった。 【画像】蝉川泰果がスイングを“セルフ解説”
ことしになって、3Iを抜き、代わりにピンの「G430ハイブリッド(21度)」を入れた。今まで使ってこなかったウッド型UTが、突如バッグイン。その理由は「簡単っす」のひとこと。それ以上の説明は要らないのだろう。実際に、予選を通過した「ファーマーズインシュランスオープン」でもこの3UTが活躍。最終日はサウスコースの難しい16番(パー3)、3UTでの抑えたショットでパーオンに成功してバーディを奪った。また18番(パー5)で2オンに成功させたときも、手に握られていたのは3UTだった(ここもバーディ)。「240yd前後の距離を攻められるので重宝しています。入れない手はなかったですね」。やさしさは武器にもなる。
別の変更点がウェッジ。これまたピンの新作「S159」の黒染め(ミッドナイト)がバッグに入った。「試してみたくて、こっちのレップ(用具担当)の人にお願いして作ってもらいました。いくつかソール違いで試したのですが、この幅広いソールが一番よかったです」と、三日月ソールの「H」(ハーフムーンの頭文字)を見せてくれた。「フェースを開いたときに、歯が浮くのが最近の悩み。浮いているとトップしそうなイメージしか出なかったんですよ。でも、このHなら浮き具合がそんなにない」。特にトリーパインズの芝に合うようで、「グリーン周りの目の強いラフでもとすごく対処しやすい。球も上がりやすいですしね」と、西海岸特有のねちっこい芝が投入を後押しした。昔は好んで使っていたという黒染めをチョイス。「太陽に反射しなくていいです」と早くもお気に入り。
1Wは昨年フルシーズンを戦った「G430 LST」のままだが、PGAツアー3連戦中にピンの最新モデル「G430 MAX 10K」をテストしていた。「5球打って全部同じ球。本当に一緒の球しか出ないんで驚きました。真っすぐ同じ球が出るってことは、それだけ再現性がすごく高いドライバーかなと思います」。今後は再調整するなどしてもう少しテストを重ねていくとか。投入の可能性も示唆した。