猛毒「テトロドトキシン」摂取の危険…スーパーで「未処理のフグ」2匹販売→「絶対に食べないで」呼びかけの翌日、購入者見つかる
7日朝、鳥取県米子市内のスーパー内にある鮮魚販売店がフグを未処理のまま販売していた問題で、米子保健所は絶対食べないよう注意を呼び掛けていました。 呼びかけ後もなかなか購入者が見つからない状況が続いていましたが、8日、購入者の男性から連絡があったということです。 【写真を見る】猛毒「テトロドトキシン」摂取の危険…スーパーで「未処理のフグ」2匹販売→「絶対に食べないで」呼びかけの翌日、購入者見つかる 事の発端は、7日午前9時ごろ。 米子市淀江町の業務スーパー淀江店内にある鮮魚販売店「旬鮮いけよし」から米子保健所に「未処理のフグを販売してしまった」と連絡がありました。 フグの有毒成分である「テトロドトキシン」は、摂取すると短時間でしびれや麻痺症状があらわれ、重症の場合は呼吸困難で死亡することもある猛毒です。 種類により毒性部位も異なり、専門的な知識が必要なため、フグを扱うにはふぐ処理師の免許が必要で、通常「旬鮮いけよし」では、注文があると免許を持つスタッフが下処理をしてから客に渡していました。 しかし、ふぐ処理師の免許を持つスタッフが店頭から不在にしている間に、別のスタッフが誤って未処理のマフグ2匹をそのまま販売してしまったということです。 店から連絡をうけた米子保健所は、防災無線やあんしんトリピーメールなどで絶対に食べないように注意喚起するとともに、すぐに保健所に連絡するよう呼び掛けていました。 すると、8日正午すぎ、鳥取県西伯郡に住む購入者の男性から、鮮魚販売店に連絡があった旨、保健所に連絡があったということです。 その後、保健所が男性に聞き取りをすると、男性はふぐ処理師の免許を持っており、購入したマフグ2匹は昨晩処理して、フグ鍋にして知人らと4人で食べたということですが、健康被害などはなかったということです。 米子保健所は、この鮮魚販売店に対し厳重注意をすると共に、保健所が管轄する鳥取県西部地区のフグを販売する業者に対しては、注意喚起を行うとしています。
山陰放送