阪神原口が「神の手」で決死の生還 23イニングぶり得点でオリックスに一矢
阪神5-0オリックス(13日、京セラ) オリックスとの関西ダービーで2戦連続零封負けを喫していた阪神が一矢を報いた。0-0の四回、23イニングぶりにスコアボードに数字が刻まれた。突破口となったのは、先頭で四球を選んで出塁した原口の好走塁だった。 【写真】七回に〝打ち直し〟の2号ソロを放った原口 1死二、三塁。梅野の遊ゴロで紅林の本塁への送球が一塁側へわずかにそれた。三塁走者の原口は、本塁にスライディング。捕手若月のミットをうまくかわしながら、左手を必死に伸ばしてベースタッチ。オリックスのリクエストも判定は覆らず、先制点をもぎ取った。 32歳の必死のプレーに、続く木浪が右翼線へ適時二塁打。森下も左越えの2点二塁打を放ち、一挙4点を奪った。「直前でフミさん(原口)が熱いプレーで勢いをつけてくれていた」と木浪。原口は七回にも2死から左越えのソロ本塁打をは放ち、岡田監督は「いい仕事したよ」とたたえた。 チームが連敗していたとき、原口は「何よりも自分たちはいい流れで勝っていたときの雰囲気を知っている。いつも通り普通にやる。それが流れを引き寄せる近道」と話した。準備を怠らずにやってきた証しだった。(嶋田知加子)