「小さい女の子のフィギュアがずらっと…」小4女児殺人未遂“未解決”事件に急展開 別事件で服役中の男を逮捕【news23】
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手紙には、カラフルで、独特の文字が窮屈に並んでいました。 勝田容疑者から届いた手紙 「このような理不尽が罷り通って本当に良いのでしょうか。否、断じて否であります」 今年7月、徳島刑務所にいた勝田州彦容疑者からJNNの記者宛に届いたものです。 勝田容疑者から届いた手紙 「アタクシは、断じて津山事件の犯人ではありません。真犯人は別にいます。これは事実無根なデマであり、何らかの間違いであり、明らかな冤罪であります」 2004年に岡山県津山市で小学3年の女の子を殺害した罪で、去年、無期懲役が確定し、服役していた勝田容疑者。繰り返し、身の潔白を訴えていました。 その勝田容疑者が7日、殺人未遂の疑いで逮捕されました。 警察によりますと、勝田容疑者は2006年、兵庫県たつの市で、当時小学4年の女の子の胸などを刺して重傷を負わせ、殺害しようとした疑いがもたれています。 発生から18年が経っても犯人の特定につながる有力な手がかりが得られていなかった、たつの市の殺人未遂事件。警察は、岡山の事件と犯行の手口が似ていたことなどから、今年5月、勝田容疑者に対する任意の聴取に乗り出しました。 当初は、事件への関与を否定していたという勝田容疑者ですが、聴取を重ねる中で関与を認めたため、逮捕に至りました。 逮捕後の取り調べでは… 勝田容疑者 「女の子を刃物で刺したことに間違いありません。殺すつもりはありませんでした。被害者に対して申し訳ないと思っている」 殺意は否認しながらも行為そのものは認め、謝罪の言葉も口にしたということです。 さらに、勝田容疑者は、たつの市の事件の翌年、同じく兵庫県の加古川市で小学2年の鵜瀬柚希さん(当時7)が胸などを刺されて死亡した事件についても、任意の聴取で関与を認める供述をしていたことがわかっています。 女の子ばかりを狙った卑劣な犯行。勝田容疑者とは、どんな人物なのか。7日夜、同級生に話を聞くことができました。 勝田容疑者の高校の同級生 「(学校で)問題起こしたとか聞いたことない。クラスメイトだったから余計カチンとくる。小さい子ばかり狙っているから」 近所の人は… 近隣住民 「(逮捕された)年の前くらいかな、ときどきチラッと見た程度。洗車している後ろ姿(を見た)。車乗っていたから、白のNボックスかな。小さい女の子のフィギュアをずらっと車のフロントに並べていた」 また、近所の人によると、父親は警察官だったといいます。 近隣住民 「警察官の親に泥を塗るようなことをしたらアカンと思わなあかんのにな。(見たのは)小学校のときぐらいかな。あまり外に出ない。家から出てきて会うことはほとんどなかった」 勝田容疑者は2015年にも、兵庫県姫路市で女子中学生の腹部などをナイフで刺した罪で懲役10年の判決が確定。その服役中に、岡山県津山市の事件が発覚しました。 姫路市の事件の裁判では、勝田容疑者の異常な動機が明らかに。 裁判官 「少女の腹部を刺してシャツが血で染まるのを見たいという特異な性癖に基づき、女子中学生を無差別的に狙い、ナイフで刺した」 家庭内のストレスなどから、自らの腹を刺すなどの自傷行為を繰り返していた勝田容疑者。高校生の頃には、少女が登場するアニメなどに興味を持ち、幼い子への執着を深めていき、自傷行為の際には、少女が血を流す姿を想像するようになったといいます。 急展開を迎えた兵庫県の2つの未解決事件。警察の本格的な捜査が始まります。
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