第36回ふくしま駅伝 福島県郡山市総合V 町の部 石川9連覇 村の部 西郷3連覇
第36回市町村対抗県縦断駅伝競走大会(ふくしま駅伝)は17日、福島県白河市のしらかわカタールスポーツパーク(市総合運動公園)陸上競技場をスタートし、福島市の県庁前までの16区間、96・3キロで繰り広げられた。郡山市が3秒差でいわき市を振り切り、2年ぶり8度目の市の部・総合優勝を果たした。町の部は石川町が9年連続9度目、村の部は西郷村が3年連続7度目の頂点に立った。 2位と3秒差での勝利は2007(平成19)年の第19回と並び大会史上最小タイ。このときも優勝は郡山市、2位はいわき市だった。 今大会、序盤は会津若松市がリードする展開となった。6区でいわき市の蛭田雄大主将(29)=市役所=が先頭に躍り出ると、郡山市は7区で大和田剛基選手(15)=郡山五中3年=が逆転に成功し10区までトップを堅持。いわきは11区で片桐未来選手(17)=茨城キリスト教学園高2年=が首位を奪い返し13区まで守ったが、14区は再び郡山、15区はいわきと入れ替わり、大会史上に残る激戦となった。総合優勝争いは最終16区にもつれこみ、郡山の橋本健市選手(18)=城西大1年=がゴール前の県警本部前でラストスパートし、いわきの村上康則選手(40)=富士通=に3秒先行してフィニッシュラインを駆け抜けた。郡山のタイムは5時間3分31秒だった。
9連覇の石川町は旧船引町の町の部連覇記録「8」を更新した。1区の木戸望乃実選手(16)=学法石川高2年=が町の部2位・総合3位で好スタートを切ると、4区の山田涼太選手(17)=同3年=、5区の岩崎大門選手(16)=同1年=、6区の加藤悠凌選手(16)=同2年=、8区の増子翔太選手(15)=石川中3年=、13区の紀陸耕平選手(18)=学法石川高3年=が町の部区間賞を獲得。2~16区まで町の部トップを守る安定したレースを展開し、5時間12分27秒でテープを切った。 西郷村は前半7区間は村の部で天栄や泉崎に先行されたが、後半に逆転した。9区の新井志穂選手(15)=川谷中3年=、10区の山県功季選手(21)=中央学院大4年=が村の部区間賞の走りで上位に浮上させると、11区の矢内楓恋選手(21)=東北福祉大4年=が総合トップの力走で泉崎を捉え首位を奪取。14区の高木郁真選手(15)=西郷一中3年=、15区の片野真子選手(14)=西郷二中3年=も村の部区間賞を獲得。5時間26分28秒で締めた。