急逝の板橋さんの思い継いだ音楽フェス盛況 富山県南砺市・井波で開催、友人「良い報告できる」
6月に急逝した富山県南砺市井波地域の板橋宏幸さん(享年42)が毎年開催してきた音楽フェスティバル「Happy Seven(ハッピー・セブン)」が31日、友人たちが主体となって井波総合文化センターで開かれた。歌とダンスのステージや飲食、物販のブースなどを企画。板橋さんが願い続けた「誰もが楽しめる場所」が用意され、多くの人が来場した。 板橋さんは高校2年の時にプールの事故で頸椎(けいつい)を損傷し、首の辺りから下がほとんど動かせなくなった。「ハッピー・セブン」は年齢や性別、障害に関わらず誰でも楽しめる場所をつくろうと、2013年から開いてきた。 板橋さんが脳出血を起こし、亡くなったのを受けて一度は中止する予定だったが、実施を望む遺族の思いを受けて友人たちが開催にこぎ着けた。 音楽ライブには県内外の8組が出演し、弾き語りやよさこいなど多彩な10ステージを繰り広げた。キッチンカーが並んだほか、ヘビに触れるブースや輪投げコーナーなどもあり、家族連れらが訪れた。
板橋さんと幼少期から親交があった大浦峻さん(42)は仲間と焼きそばや焼き鳥などを提供し、会場を盛り上げた。「想像以上に多くの人が楽しんでくれて感無量。良い報告ができる」と亡き友人に思いをはせた。