石破首相、トランプ氏との会談見送り表明「なるべく早期に行いたい」
石破茂首相は16日午後(日本時間17日午前)、南米外遊の帰路の途中で模索していたトランプ次期米大統領との面会について「給油のため米ロサンゼルスに立ち寄るが、会談の予定はない」と述べ、見送る方針を明らかにした。トランプ氏陣営が日本側に対し、来年1月の正式就任まで各国首脳と原則会わないとの方針を伝えてきたという。 【写真】APEC首脳会議の2日目の会合に臨む石破茂首相=2024年11月16日午前9時17分、ペルー・リマ、代表撮影 訪問先のペルーで記者団に語った。首相は、トランプ氏陣営から、権限のない民間人が外国政府と外交協議を行うことを禁じた法律があることから就任前の面会はしないと連絡を受けたと明かし、「法律上の制約もあり、現時点ではトランプ次期大統領はいずれの国とも会談を行わないと説明を受けている。双方最も都合が良い時期に、なるべく早期に会談を行いたい」と語った。首相は南米訪問後に米国に立ち寄り、トランプ氏の自宅のあるフロリダ州などで同氏と面会する方向でトランプ氏陣営と調整していた。 首相は7日に、大統領選後のトランプ氏と電話した際に「できるだけ早期にお会いしようと確認した」と記者団に明かしていた。(リマ=松山紫乃)
朝日新聞社